東 雑記帳 - 岸田首相の歩き方
岸田首相は、肩をかなり大きくゆすって歩く。
膝が悪い人は、必然的に上体が左右にゆれることがある。
岸田首相は、膝が悪いのだろか。
いや、そうではなく、貫禄を出すためにゆすっているのではないか。あるいは、貫禄を出そうとゆすっているうち、それが身についたのだろうか。
昭和の映画スター、鶴田浩二が一人二役を演じる映画があった。一人は会社社長の後継ぎで、もう一人はやくざ者。この二人の容姿がそっくりなので、入れ替わっても周りは気がつかない。
しかし、やくざの役のときは、肩を大きくゆすって歩く。そうすることで違いを出したのだろうが、わかりやす過ぎる。
昔、といっても昭和四十年代頃までは、肩を大きく左右に傾けたり、前後に大きくゆすったりして歩く人がいたものである。よたっている。たいていが、よくない筋の人たちだったが。
文:東/茂由 ライター
1949年、山口県生まれ。早稲田大学教育学部卒。現代医学から東洋医学まで幅広い知識と情報力で医療の諸相を追求し、医療・健康誌、ビジネス誌などで精力的に取材・執筆。心と体、ライフスタイルや環境を含めて、健康と生き方をトータルバランスで多面的に捉えるその視点に注目が集まる。