2022年4月5日 / 最終更新日時 : 2022年4月5日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 葉緑素入りキャラメル 昭和二十九年五歳の春、桜の季節。 祖父が急に「ぼく、荒神様に花見に行こう」と言い出した。 荒神様は、家から東へ歩いて五、六分、集落がはずれたところにあった。 国道沿いの際、道路の山側に荒神様を祀っている小さな祠がある。そ […]
2022年4月1日 / 最終更新日時 : 2022年4月1日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 大関経験者、だって!? 大相撲令和四年三月場所、大阪で観客を入れて行われるのは三年ぶりということもあって活況を呈した。賜杯争いは千秋楽に関脇の若隆景と元大関で前頭七枚目高安の決定戦にもつれ込み、若隆景が逆転勝ちをして初の栄誉に輝いた。高安は、ま […]
2022年3月31日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 泣く泣く かぐや姫 雑記帳,雑記,コラム,column,かぐや姫,河井坊茶,ラジオ,歌,吟遊詩人,泣く泣く かぐや姫,愛川欽也,クレハホームソング,大阪朝日放送
2022年3月29日 / 最終更新日時 : 2022年3月29日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 踊る宗教 小一の六歳のとき、母に連れられて渡船に乗って本州に渡り、大畠からバスに乗って、柳井方面へ。柳井の街中の狭い道をバスが通っていると、卵を買い取りに来る業者の男の人が通りを歩いているのが見えた。 「あれ、下条さんだ」と母。確 […]
2022年3月24日 / 最終更新日時 : 2022年3月24日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 小百合も歌、うたうの? 昭和三十七年(一九六二)、六月。 「吉永さゆりも、歌、うたうんだって?」 「うん、レコード吹き込んだらしいよ」 こういう会話が学校や家庭でなされ、この話題でにぎわった。 学校では授業の合間、みーはーの芸能通男が、「おまえ […]
2022年3月22日 / 最終更新日時 : 2022年3月22日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - ラスト寝小便・イン周防大島 おねしょともいうが、この言葉、使うのがなんだか恥ずかしい。やはり、寝小便だろう。読み方も、「ねしょうべん」より、「ねしょんべん」が似つかわしいのではないか。だが、「しょんべん」では乱暴すぎるし、下品と思われるだろう。 子 […]
2022年3月17日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 縞柄が入試問題を運んできた 高校は二十分くらい歩いて上った丘の上にあった。北九州の私立高校だった。 校舎や事務所の建物がある正面は、あまり広くはないが広場になっていていた。 昭和四十一年(一九六六)、高二の二月のある日の放課後のこと。広場がなにやら […]
2022年3月15日 / 最終更新日時 : 2022年3月15日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 第三のコース、やまなかくん 昭和三十年代前半、水泳競技は盛り上がっていた。いくつかある種目のうち、花形競技は自由形で、そして花形選手は山中毅さんだった。 山中選手は昭和三十一年(一九五六)のメルボリン五輪、自由形四百メートルと千五百メートルの二つで […]
2022年3月11日 / 最終更新日時 : 2022年3月11日 higashiadmin 東 雑記帳 東 雑記帳 - 平家蟹は十能とブリキのバケツで 五歳の頃、午後の日課はカニを獲ることだった。 瀬戸内海の島、カニが国道沿いの溝にいた。カニは山のほうにもいたし、どこにもかしこにもいたが、道路の溝にたくさんいたのか、獲りやすかったのだろう。 溝といっても、当時はまだコン […]
2022年3月8日 / 最終更新日時 : 2022年3月8日 higashiadmin 情緒あふれる言葉 【花も実もある(はなもみもある)】- 現代に使いたい日本人の感情、情緒あふれる言葉 花と実は「果実」で、「はなみ」と「かじつ」の二つの読みがある。 「はなみ」は、「花と実」「名と実(じつ)」の二つの意味がある。一方、「かじつ」 は「花と実」の意味の他、歌論用語として、「外観と実質。表現と内容」の意味があ […]